タイにおいてIMT-2020に該当する利用者向け無線装置は Class B に分類され、規制は "NBTC TS 1036-2563"で規定されています。ここでは、その内容を説明します。
利用する周波数帯別の技術要件
450MHz - 7.125GHz
以下のいずれかの要件にしたがっていること
3GPP TS 38.101-1
ETSI TS 138 101-1
3GPP TS 38.521-1
ETSI TS 138 512-1
24.25GHz - 52.6GHz
以下のいずれかの要件にしたがっていること
3GPP TS 38.101-2
ETSI TS 138 101-2
3GPP TS 38.521-2
ETSI TS 138 512-2
450MHz - 7.125GHz および 24.25GHz - 52.6GHz の組み合わせ
以下のいずれかの要件にしたがっていること
3GPP TS 38.101-3
ETSI TS 138 101-3
3GPP TS 38.521-3
ETSI TS 138 512-3
安全に対する要件
装置が携帯端末(Portable/Handheld Device) の場合は、以下のいずれかの技術要件に適合している事
IEC 60950-1 : Part1: General Requirements
IEC 62368-1 : Part1: Safety Requirements
TIS1561-2556 : Security Part1: General Requirements
また、バッテリーが TIS2217-2548 または IEC62133 に準拠している事が安全試験レポートに記載されている必要があります。
人体への放射暴露に対する要件
無線通信機器の使用における人間の健康と安全に関する基準を定義した NTC TS 5001-2550 に適合していること
参照 : 無線通信機器の人の健康に対する安全基準
この規定の対象は利用者向けの装置であり、基地局側の無線機器は別の規定で定義されています。
Class B に該当する装置を輸入販売する場合には、NBTC のサプライヤコードが
必要になる点と、NBTCラベルの手配が必要となる点に注意して下さい。
関連ページ : タイの電波法とNBTC無線認証の取得
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